訪問地一覧
地域
訪問時期
日本
山梨県・富士山

2009年7月

 

 

 

 これらは、河口湖・吉田口ルートで富士登山をしたとき写真です。途中、突風、横殴りの雨にあいましたが、綺麗なご来光を拝むことが出来ました。

 

−5合目−

 

 

 

 14時ごろ都内を車で出発し17時ごろに、河口湖・吉田口ルートの5合目に到着しました。到着して、1時間くらいは着替えや、記念撮影、軽食を食べて高度順応し、18時に出発。左下の写真は、富士山めろんパン(250円)。限定品に弱いのでこういうのついつい買っちゃうんですよね。

 

−5合目〜6合目−

 

 

 

 5合目から6合目までは比較的なだらかで歩きやすい道で登りで唯一明るかったので、記念撮影をしながらのんびり登りました。途中、綺麗な夕焼けも見れました。でも、途中から雨が強くなり、木陰で雨具を装備。ツアー客もみんなここでお着替えタイムです(右上写真)。18時に5合目を出発して1時間後の19時に六合目に到着。予定通りといったところでしょうか。ここまではほとんど疲れはありませんでした。

 

−6合目〜7合目−

 

 

 

 

 

 6合目を出発してからすぐごろに日が暮れてきたので全員ライトを装備。ここから、斜面がきつくなり、雨も強さを増してきたので、山小屋があるたびにベンチに座って休憩をとっていました。下の写真の看板にも書いてありますが、一番長いのはこれから挑む7合目から8合目の180分。いろんな人の登山体験記を見ていると、7合目まではすんなり行くと書いてあったのですが、私は山小屋ごとに休憩・・・。歳ですかね(笑) 山小屋の売店って、ほんとにいろんなものが売ってます。最悪、何も買わずに登山を始めても山小屋で充分補充できますね。

 

−7合目〜8合目−

 

 7合目を出発してからは、横殴りの雨に加えて、突風が吹き荒れてきます。普通に立っていられない状態です。途中、ツアーガイドの人に「今、風速20mの風が吹いています・・・8合目は30mの突風が吹いているのでくれぐれも夜中に登頂するときは気をつけて登山してくださいね」といわれたときは、断念したほうが良いかほんとに悩みました。台風並みの風の中を進むので疲れも数倍たまっていきます。7合目をすぎてからは、山小屋以外でも頻繁に休憩をとるようになります。加えて、100均でそろえた雨具が全然使えなく、気づいたらやぶけていてズボンもびしょぬれ。疲れに加えて寒さも体を痛めはじめます。このような状況だったので一緒に参加した4人の仲間のうち1人が途中で断念して山小屋で泊まることになりました。残りのメンバーで出発するものの、3人とも登山用の雨具ではなく、上下びしょぬれで寒さが限界に達していたので、3人とも山小屋で休憩することになりました。私以外の二人はとりあえず仮眠して天気の様子を伺うことに。私は仮眠をとらずに夜中出発する作戦を練ることにしました。23時ごろに山小屋について、登頂でご来光を拝むのには1時半には出発しなければいけません。2時間もあるので、天気も少しは変わるかな?と思いましたが、風は強まる一方。1時をまわったころからは、山小屋でおきている人に「もし今から頂上にいかれるなら着いていっても良いですか?」と聞くのですが、みんな断念を選択している人ばかり。しかも、ツアー団体はみんな登頂を断念しているので、外を見ても通過する人はまばら。天気の良い週末はひっきりなしに通り過ぎるようなのに・・・。いろいろ悩みましたが、これからも山小屋はいくつかあって、最悪はそこで断念しようと、一人での出発を決意しました。少し高山病と思われる頭痛があったのでバファリンを飲んで、脱いでいた上着を着たら・・・「冷たっ」と独り言を発してしまいました。歩いているときは体があったまっていたのでそこまで気づかなかったのですが、上着はびしょぬれで中まで浸透しているのでこれじゃ、寒さにたえられないと思い、予備で持ってきていたポンチョを着てからその上に上着を着て出発することにしました、使い方間違ってるけど・・・。写真は休憩した山小屋です。カーテンの中でみんな寝袋に包まって寝ます。

 

−8合目〜9合目−

 

 この富士登山で一番辛かったのがここだったかもしれません。8合目の山小屋を一人で出発していたので不安だったし、風速も増していたので、立っていると吹き飛ばされそうになるので、体の重心を低くしながら岩をつかみながら登っていきました。前後を見渡しても人が登っている気配がなかったので怖くなり団体が通り過ぎるまで岩陰に隠れていると、外国人の団体が通り過ぎていったので、私もそこに着いて行くことに・・・。やっぱり、同じ状況でも一人じゃないと不安も少なくなります。本八合目付近で撮影した写真。横殴りの雨が分かりますでしょうか? デジカメを出した瞬間、デジカメもびしょぬれに・・・壊れちゃったかと思いました。この後数十分後にご来光を拝めると思いますかね・・・山の天気はほんとにきまぐれです。

 

−9合目〜頂上−

 

 

 

 

 

 9合目を過ぎたころからは周りが明るくなり、さっきまでの突風・横殴りの雨が嘘のような天気に変わりました。山の天気はこうもめまぐるしく変わるのかと驚きました。明るくなり頂上がすぐ上にあることが分かってからは、シャッターチャンスを逃すまいと、リュックを下ろして、腰もおろしました。そして、数分後に待ちに待ったご来光が・・・周りにいた人たちからも歓声があがりました。この瞬間は忘れられないですね。海外での日の出も良かったですが、富士山のご来光は今までで一番考え深いものがありました。・・・と、感動にひたっていたら、すぐに雲行きが怪しくなり、風も出てきたのでさっささっさと頂上まで歩き始めました。右下の写真が頂上のとりで。仲間みんなで横に並んで一緒にくぐりたかったので、嬉しさの反面、寂しさもありましたね。

 

−頂上−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頂上は、ちょっとした町のようになっていました。4段目左がその全景ですが、富士山銀座と呼ばれているらしいです。お土産が買える店、食事がとれる店が数点並んでいて、そこでみんな記念品を買ったり、食事を食べながら休憩していました。私も登頂の記念品を(最下段)。ここで食べたトン汁はほんとに美味しかったなあ。休憩所で寝ている人がいると必ず店員さんに起こされます。高山病になっちゃうからだそうですが、達成感でつい寝ちゃいたくなる気持ちも分かります。頂上に来ると、みんな装備がしっかりしているので、やっぱり登山は装備が重要なんだなあとつくづく実感しました。

 

−下山・頂上〜5合目−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天気も良かったせいか、樹海や河口湖付近の街を眺めながら気持ちよく下山しました。といっても、登るときより下るときのほうが足が痛くなるという噂通り、足は既に限界に・・・。のぼりと同じようにちょっと進んでは足を休めて、ちょっと進んでは足を休めての繰り返し。おかげで足に4つのマメが出来ていました。そんな私のようなためにあるのか、途中から馬で下山することも出来るらしく、7合目くらいで馬が並んでいるところもあります。山頂から3時間半くらいだったと思いますが、体はぼろぼろになりながらようやくスターと地点の5合目へ到着。そこには今からスタートしようとしている人でごったがえしになっています。心の中で頑張ってくださいねと言いながら車に戻りました。天気も良かったので5合目からの富士山も綺麗で、頂上までくっきり見えていました。あれだけいろんな出来事があったのに、たったあそこまでしか登っていないの?と思っちゃうくらい頂上が近く感じたのは私だけでしょうか・・・。

 

 

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