7合目を出発してからは、横殴りの雨に加えて、突風が吹き荒れてきます。普通に立っていられない状態です。途中、ツアーガイドの人に「今、風速20mの風が吹いています・・・8合目は30mの突風が吹いているのでくれぐれも夜中に登頂するときは気をつけて登山してくださいね」といわれたときは、断念したほうが良いかほんとに悩みました。台風並みの風の中を進むので疲れも数倍たまっていきます。7合目をすぎてからは、山小屋以外でも頻繁に休憩をとるようになります。加えて、100均でそろえた雨具が全然使えなく、気づいたらやぶけていてズボンもびしょぬれ。疲れに加えて寒さも体を痛めはじめます。このような状況だったので一緒に参加した4人の仲間のうち1人が途中で断念して山小屋で泊まることになりました。残りのメンバーで出発するものの、3人とも登山用の雨具ではなく、上下びしょぬれで寒さが限界に達していたので、3人とも山小屋で休憩することになりました。私以外の二人はとりあえず仮眠して天気の様子を伺うことに。私は仮眠をとらずに夜中出発する作戦を練ることにしました。23時ごろに山小屋について、登頂でご来光を拝むのには1時半には出発しなければいけません。2時間もあるので、天気も少しは変わるかな?と思いましたが、風は強まる一方。1時をまわったころからは、山小屋でおきている人に「もし今から頂上にいかれるなら着いていっても良いですか?」と聞くのですが、みんな断念を選択している人ばかり。しかも、ツアー団体はみんな登頂を断念しているので、外を見ても通過する人はまばら。天気の良い週末はひっきりなしに通り過ぎるようなのに・・・。いろいろ悩みましたが、これからも山小屋はいくつかあって、最悪はそこで断念しようと、一人での出発を決意しました。少し高山病と思われる頭痛があったのでバファリンを飲んで、脱いでいた上着を着たら・・・「冷たっ」と独り言を発してしまいました。歩いているときは体があったまっていたのでそこまで気づかなかったのですが、上着はびしょぬれで中まで浸透しているのでこれじゃ、寒さにたえられないと思い、予備で持ってきていたポンチョを着てからその上に上着を着て出発することにしました、使い方間違ってるけど・・・。写真は休憩した山小屋です。カーテンの中でみんな寝袋に包まって寝ます。 |